神社やお寺でおみくじを引いたものの、難しい漢字や古い言葉が多くて「おみくじ 読め ない…!」と悩んだ経験はありませんか? 実は、おみくじには古文や漢語表現が数多く使われており、日本人でもスラスラ理解できないことがあります。
そこで本記事では、おみくじに登場しやすい言葉の読み方や、同じ意味を持つ別の言い方、さらに「御御籤(おみくじ)」「御神籤(おみくじ)」などの表現について詳しく解説します

おみくじ 読め ない!?
おみくじ 読め ない!基本の読み方・意味・用語を知ろう
おみくじの「失せ物」とは?~日常にはあまり使わない言葉~
おみくじの中には「失せ物(うせもの)出る」などと書かれていることがあります。普段は使わない言葉ですよね。
- 失せ物(うせもの):物をなくしてしまった状況を指す古い表現。
- おみくじでは「無くした物が見つかるか」「探し方に注意せよ」といった意味合いで書かれることが多いです。
もしおみくじに「失せ物 出ず」とあれば、当面は見つからないかもしれないので、落ち着いて探すか、改めて別の方法を試してみましょう。
「おみくじ」の読み方&別の言い方
おみくじの漢字表記には「御神籤」「御御籤」「神籤」「御神箋」など様々ありますが、すべて「おみくじ」と読みます。
- 「みくじ」は「くじ」の尊敬形「御(み)」が付いたもの。
- さらに丁寧に「お」が付け加わって「おみくじ」となったのです。
同じ意味として「観音籤(かんのんくじ)」「観音御籤(かんのんおみくじ)」といった言い方もあります。浅草寺では「観音籤」と呼ばれることも多いので、旅行やお参りの際には注意してみると面白いですよ。
おみくじの「向吉(むこうきち)」とは?
おみくじには「向吉(むこうきち)」「末小吉」など、あまり耳にしない表現が含まれることがあります。これは吉凶の順序を細分化した際の言葉です。
- 向吉(むこうきち):いずれ吉に向かっていく運勢である、という意味
- 末小吉(すえしょうきち):まだ小さな吉だけれど、今後さらに良くなる可能性あり
こうした表記は神社やお寺によって違いがあるため、「これはどういう意味?」と疑問を感じたら、おみくじの解説文や宮司さん・住職さんに尋ねてみてもいいでしょう。
おみくじの「平」は何と読む?
稀に「平(たいら)」という運勢が出ることも。これは「吉でも凶でもない」というニュートラルな状態を表す場合が多いです。
- 読み方:一般的には「たいら」、ごく一部で「ひら」と読む場合も。
- 意味:「可もなく不可もなく、これからどちらにも転びうる運勢」というニュアンス。
対処法としては、自分の行動次第で運を引き寄せられると考えて、いつもより慎重に行動するとよいかもしれません。
「凶後大吉」の読み方と意味
おみくじによっては「凶後大吉(きょうごだいきち)」と書かれているものもあり、「なんだか矛盾した言葉だな…?」と思う人もいるでしょう。
- 読み方:きょうごだいきち
- 意味:「今は凶に近い状況だけれど、後々は大吉に至る」という解釈です。
物事が一時的に停滞しているかもしれませんが、粘り強く努力すれば最終的には大吉の状態に向かう、というポジティブなメッセージだととらえるとよいでしょう。

おみくじ 読め ない…。
おみくじ 読め ない…そんなときの対処法&古文の現代訳
おみくじの古文をわかりやすく解釈するコツ
おみくじには古い書き言葉や漢語が多く使われています。初心者は戸惑いがちですが、以下のコツを抑えると少しずつ意味がわかるようになります。
- 要点だけ拾う:長い文章でも「恋愛」「旅行」「失せ物」などのセクションごとに目を通し、キーフレーズを探す
- 古文っぽい言い回し:連用形(例:~せずや、~し侍る)などはやや飛ばし読みしてもOK
- 社寺が用意している補足説明:おみくじの裏面や別紙に簡単な解釈が記載されていることも
「完璧に読まなきゃ失礼」などと考えすぎず、「大まかな指針を得る」イメージで受け取ると気が楽になります。
実際の文例で見る「御尊神」「御神箋」などの読み方
- 御尊神(ごそんしん):神様を敬って呼ぶ古風な言い回し
- 御神箋(おみくじ):神様の言葉が書かれた紙、すなわちおみくじのこと
- 神水(しんすい):神聖な水、御神水(ごしんすい)など
こうした言葉が出てきても「読めないから…」と諦めずに、字面のイメージから多少推測しつつ、時間があるときに調べてみると理解が深まります
浅草寺観音籤(かんのんくじ)の特徴
東京の浅草寺で引けるおみくじは観音籤(かんのんくじ)と呼ばれます。
- 読み方:かんのんくじ
- 特徴:罫書きの古風な文章に加え、現代語での解説もあるため比較的わかりやすい
- 引き方:筒を振って番号の書かれた棒を出し、その番号に対応するおみくじを受け取る
「大吉」が28%程度の確率で出るとも言われていますが、吉凶に一喜一憂せず、内容をきちんと読んでみることが大切です。
かんたん古文訳:おみくじの一節を現代語で読む
例文:
「此の籤に当たりては、心を正しく保ち、急ぎて事を為すこと勿れ。時を待つほどに幸運巡り来る。」
現代訳:
このおみくじが出たならば、日頃の心構えを正しく保つことを意識し、焦って物事を進めすぎないようにしましょう。適切なタイミングを待っていれば、自然と幸運がめぐってきます。
こうした形で、おみくじに書かれている古文や漢語表現を自分で要約してみると、より理解が深まります。焦らず落ち着いて読み解くのがポイントです。
おみくじ 読め ない?伝統の言葉や古文をわかりやすく解説!まとめ
この記事のポイントをまとめました。
- おみくじは「御神籤」「御御籤」など多様な表記があるが、いずれも「おみくじ」と読む
- 失せ物(うせもの)は「なくした物」の意味で、見つかる・見つからないが運勢に応じて書かれる
- 「向吉(むこうきち)」や「平(たいら)」など、普段あまり聞かない運勢名も存在
- 凶後大吉(きょうごだいきち)は「今は凶寄りだが、のちに大吉へと転じる」暗示
- 「みくじ箋」「御神箋」などはすべて「おみくじ」の別の言い方
- 難しい古文は要所だけを押さえ、裏面の解説や神職・僧侶に質問するのが◎
- おみくじはいつまで有効か厳密な決まりはないが、1年間の指針とする人が多い
- 大吉が出ても油断せず、凶が出てもポジティブに捉えるのが大切
- 浅草寺の観音籤(かんのんくじ)は「大吉」の割合が高いと言われるが、内容をじっくり読むのがおすすめ
- 古い言葉や漢語表現に戸惑ったら、現代語に置き換えて要約してみると理解しやすい
- おみくじの古文は完全暗記する必要はなく、文意を把握して行動に活かすのが目的
- 吉凶よりもメッセージやアドバイスの部分に注目して、日常に取り入れよう
- どうしても読めない場合は、無理せず検索したり神社仏閣のスタッフに尋ねるといい
以上のポイントを押さえておけば、「おみくじ 読め ない」と困ることがグッと減り、自分なりの解釈で前向きに活かせるはずです。おみくじはあくまで「未来の指針」や「心構え」を示すものであり、良いことも悪いことも一種のアドバイス。ぜひ有効に使ってみてください。
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